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新旧200万画素機対決

はじめに

みなさん、2003年 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

なんてのんきに挨拶している場合ではありませんね。最後に更新してから2ヵ月以上ブランクがあいてしまいました。まあ、JunZは毎年冬眠していると思って許してください。

さて、今回はある「つて」でキヤノンの200万画素の普及機:PowerShotA40(1/2.7型原色系インターレーススキャン方式CCD搭載機)を1日ほど触らせてもらう機会がありましたので、自分が持っている

  • ニコン CoolPix950 (1/2型補色系インターレーススキャン方式CCD搭載機)、および
  • サンヨー DSC-MZ3 (1/1.8型原色系プログレッシブスキャン方式CCD搭載機)

とあわせて簡単な比較テストを行ないました。

以下に結果を紹介します。


調査の条件

まずはチャートテストということで、例によって拙作の解像度チャートと、カメラ誌「CAPA」の2002年10月号に付録で付いていたオリジナル測光チャートを撮影しました。

環境は、うす曇の午前10時ごろの太陽光の条件です。解像度チャートのほうは、マルチ測光/AWBで露出補正+1EV(MZ3のみ+0.9EV)にて撮影。測光チャートの方は、スポット測光/AWBで標準反射のブロック部分に向けてレリーズ半押しで露出を決めて、それに対して段階露出をしています。


撮影結果(解像度編)

以下に今回撮影した結果を掲載します。

解像度チャート画像

(チャートの一部の等倍画像です。ファイルサイズが大きいので元データのフル掲載は見合わせました。悪しからず。)

PowerShot A40

絞り:F4.8

シャッター:1/160sec

DSC-MZ3

絞り:F8.3

シャッター:1/199sec

CoolPix950

絞り:F6.7

シャッター:1/122sec

風景の画像

PowerShot A40

絞り:F8

シャッター:1/160sec

DSC-MZ3

絞り:F6.7

シャッター:1/629sec

CoolPix950

絞り:F7.4

シャッター:1/321sec

上記画像の部分拡大(原寸)
PowerShot A40 DSC-MZ3

CoolPix950


考察(その1)

まずは解像度チャート。とりあえず、チャートで観る限りでは3モデルとも10から11あたりまでくさびが割れていて大きく差が無さそうです。ただし、DSC-MZ3のみ他の2つに比べるとちょっとエッジ強調が強めにかかっているのが判ります。あと、多少コントラストも強めにかかっているようです。

しかしながら、実写画面で比べると、チャートでは判らなかった差が認められます。DSC-MZ3の絵が「シャッキリクッキリ」した画像である点はチャートでの結果通りですが、A40は950に比べてもほんの少しぼんやりしているように思います。

A40の「絞り」調整は実際には絞りではなくNDフィルタの有り無しによる2段切り替えという情報がありますので、以前から話題にしてます「小絞りボケ」による問題は無いはずです。ひょっとしたら、「絞り」開放で撮影することに伴う収差によるボケなのかもしれません。

あるいは、単純にレンズの解像力の性能の差によるものかもしれませんが、まぁ、かたや定価で\49,800のA40と\125,000のE950を比べているわけですのでこれを考えるとA40はなかなかあなどれないものだ、と言っても構わないと思います。

余談になりますが、同じ環境で撮影しても露出の設定が A40>MZ3>E950の順に明るめに写るようになっているようですね。


撮影結果(階調編)

次に、CAPAの付録のオリジナル測光チャートの結果です。

測光チャート画像

PowerShot A40

絞り:F4.8

シャッター:1/80sec

DSC-MZ3

絞り:6.9

シャッター:1/140sec

CoolPix950

絞り:F6.7

シャッター:1/86sec

このチャートは右上の大きいブロックが標準反射率相当の濃度になっています。下に並んでいるグレースケールの部分は、この標準グレーに対して左から順に-3, -2, -1, 0, +1, +2, +2.5EVの明るさということになっています。今回は、このチャートを何通りか露出補正をかけて撮影してどの段階で白飛び、黒つぶれするかを確かめようと試みました。

また、ブロック毎に6箇所ずつRGBデータを測定、それらの実効値の標準偏差を求めて、ノイズの大きさも計れないか、という点についても試みました。

チャートの明るさ vs 画像データの明るさ/ノイズ


考察(その2)

  • どのカメラも+1.3EV(サンヨーは+1.2EV)補正で「白飛び」を発生して+2と+2.5の区別がつかなくなる。
  • 今回の実験では「黒つぶれ」については調査できなかった。
  • 露出補正による画像の輝度の変化幅はCoolPix950(E950)が最も大きい(特にチャートの暗い部分)。
  • E950が輝度が比較的リニアに変化しているのに対し、他の2モデルは多少「演出」が入っているようで−1より明るい部分での見かけ上のコントラストが高くなるように操作している様子だ。
  • ノイズに関しては、意外にも一番CCDの小さいA40が最も少なかった(デジタルノイズリダクションで操作している?)。
  • E950(補色フィルタ、インターレーススキャン、1/2型)とMZ3(原色フィルタ、プログレッシブスキャン、1/1.8型)のノイズ比較では、CCDサイズのメリットと補色フィルタの光の利用効率の高さのメリット、スキャン方式の違いによる画素のフォトダイオードの大きさのメリットとで拮抗したようで平均値の小ささではMZ3、最大値の小ささではE950が有利、というような結果となった。
  • なお、色については、MZ3がもっとも現物に近い色になった。もっとも、青とピンクはどのモデルも少々「浮いて」しまっている。
  • 曇天下での撮影だったが、A40はAWBの補正が不足したようで、少々青かぶりしている。


まとめ

そもそも、このような実験を行なった目的は、CCDの画素サイズが小さくなることによるデメリットをデータで証明できないか、というのが狙いだったのですが、意外にも「小さい画素サイズのCCD搭載機でも結構やるもんだ」ということを悔しいがある程度認めなければいけないのかなぁ、という結果になってしまいました。もっとも、CCDの素の出力を観察したわけではありませんので、デジタル処理による「ごまかし」の集大成の結果ここまでもってきた、という可能性は否めません。(E950を今の技術でリファインすればもっと素晴らしいカメラになる可能性もある?)

今後も、懲りずにもっといろいろな切り口で追及を続けていきたいと思います。

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