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京セラM400Rにコンバータレンズを

はじめに

 みなさん、御無沙汰しております。ぐうたら管理人のJunZです。

 もう最後にWebページの更新をしてからどれだけ経つかも思い出せないくらいになってしまいました。

 その間、決して何もしていなかった訳ではなく、ネタの仕入れ(要するに新旧デジカメの入手)だけはしてあったのですが、ちょっと風呂敷を広げすぎて仕込みに手間を掛けるのが億劫になってしまい、その結果ずぅっとWebページが放ったらかしになってしまいました。楽しみに待っていらしたかたがひょっとしていらっしゃったらごめんなさい。


まえおき

 いつだったか、京セラがデジカメの製造をOEM向けに絞って自社ブランドについては撤退する云々といった報道が出ていたかと思います。そのせいかどうか、最近は同社のデジカメがやたらと安く手に入ることが多いように思われます。

 私自身は、2003年の晩秋に初めて薄型衰ベル、もといスイベルモデルのFinecamSL300Rを入手したのが初・京セラデジカメでしたが、画質−どうも赤の発色に癖があって、朱色の鳥居を撮っても紅色というか緋色というか、という感じにマゼンタ側に色が転んでしまった上、赤の彩度が飽和気味になってしまうところと、草木の緑の発色が渋いところ−と各種マニュアル設定がしにくい点は気に入りませんでした。

 ですが、その半面優れた携帯性とメディア一杯まで毎秒3.3コマのスピードで連写可能というスピードは捨てがたく、結果、常時カバンの中にしのばせたり時には腰のベルトから下げたりして、サンヨーDSC-MZ3に代わって常に持ち歩くカメラの座に納まりました。

 以来、同社のカメラは私にとってちょっと気になる存在となりました。

 一方、私は航空機好きで、毎年秋になると近場の航空自衛隊の基地で開催される航空祭には必ず出かけております。いつもブルーインパルスなどの編隊飛行の様子をデジカメで撮影を試みるのですが、上空を高速で飛び去る航空機をファインダーに収めるのは非常に難しく毎回帰宅してPC画面で結果をチェックしてはため息をつく、というのが恒例となってしまっています。

 一度、連写に滅法つよいオリンパス製のE-100RSというカメラで挑戦したのですが、このカメラ、単位時間あたりの連写性能はピカ一なのですが、一連写するとメディアへの書きこみで時間をとられて次の連写までにはかなり待たされてしまい、結果としてベストショットのタイミングを逸してしまうということになり、却ってイライラさせられることになってしまいました。 かといって、年一回のこのイベントのためだけに大げさなレンズ交換式一眼レフカメラを一式そろえるのもためらわれます。

 そんな時にSL300Rの優れた連写性能に触れて、あぁ、この画像処理能力を備えた10倍ズーム機があったらなぁ、と思ったものでした。

 昨年の春に、この私の願望をかなえるようなカメラが同社から2モデルリリースされました。Finecam M400Rと同M410Rです。

 ただ、残念ながら私にとっては両機ともCCDのサイズが大きくないため私の嗜好に合わず、購入を見送ったのですが、冒頭に述べたような理由によるためか、2005年の新春になってこの2台のうち400Rの方が2万円を切る価格で安売りされていました。そこでついつい宗旨がえして購入してしまいました。


M400RとM410Rの違い

 さて、400Rと410Rの違いは以下の通りです。

  • 色の違い
    (400R=シルバー、410R=ブラック)
  • 起動時間の違い
    (400Rはレンズが沈胴式vs410Rは沈胴しないという違いから400Rは収納がコンパクトvs410Rは起動が早い)
  • フィルタの取り付け
    (410Rがフィルタアダプタが標準添付されており、52mm径のフィルタ取付可)

 当然私の好みは410Rの方(塗装のシルバーは安っぽく見えるので断然黒が好き。また、広角好きなのでコンバージョンレンズの取付可能なカメラの方がポイント高い)なのですが、残念ながら安売りされていたのは400Rの方だけで410Rの方は値段が2倍以上になってしまいます。


 ところが、本体色のほうは我慢しなければならないとして、フィルタの方は良く見ると400Rのほうもレンズ周囲の筒状の部分にネジが切られているのを発見。なんだか市販のレンズ/フィルタアダプタをつければフィルタやコンバージョンレンズがとりつけられそう!早速調べてみたところ、49mm径のネジになっているようです。そこで、49mmのオスネジがついた市販のアダプタがあるかどうかカタログなどで調べてみました。

 で、ゆきあたったのがレイノックスのRT5249というアダプタ。これはもともとは富士写真フイルムのFinePixS5000対応のもののようです。でも、不思議なのはS5000のカタログをみてみたらこのカメラにはもともとフィルタアダプタが標準添付されているという点。じゃぁこのレイノックスのアダプタはいったい誰が買うんだろう?

 そんな事情もあってか、名古屋市内でこのRT5249を探してカメラ屋や電器屋さんを3、4軒廻ってみたのですが、案の定置いてありません。

 最終的には名古屋駅西のビックカメラの地下一階で漸く見つけました。およそ\1,700也。早速M400Rに取り付けてみたところこんな感じになりました。


PLフィルタをつけよう

 早速いろいろなアダプタを付けて試してみました。

 まずは52mmのPLフィルタ。取付ネジの先端から、伸びきった沈胴レンズの先端までが23mm〜25mmなのに対して、RT5249の長さが約30mmと長いので、「ひょっとしたらワイド端でケラれるかな?」と危惧したのですが、ご覧のように杞憂に終わりました。まずは一勝です。

PLフィルタなし

PLフィルタあり


ワイドコンバータをつけよう

 次に試したのがワイドコンバーター。まず、手元にある52mmのワイコンがキヤノンPowerShotAシリーズ用のWC-DC52だったのでこれを試してみました。結果はご覧の通り、見事にケラれました。

 どこまでズームすればケラれが無くなるか試したのですが、周辺は流れるわ、素のレンズのワイド端の画角よりもせまくなってしまうわで、これではワイコンの意味がありません。

ワイド端でのケラれ

ケラれが判らなくなるまでズームアップすると…

 どうも、このコンバータは取付ネジ径こそ52mmですが、中のレンズの大きさはAシリーズのレンズに合わせてそれほど大きくないつくりのようで、その結果ケラれてしまうようです。これで一勝一敗。

キヤノン:WC-DC52

 仕方が無いので今度はオリンパスのWCON-08を試してみました。このコンバーターは取付ネジ径が55mmなので、52−55mmのステップアップリングをかまして取り付けました。ご覧の通り前玉がおおきいのでちょいと大げさなのが珠に瑕ですが、今度は問題なくワイドに広がりました。

オリンパス:WCON-08

ワイコンなし

ワイコンあり


テレコンバータをつけよう

 お次はテレコンバータ。型番が不明ながらたまたま手元にあったレイノックスの52mm取付径の1.8倍テレコンを試してみました。

 もちろんズームのワイド端ではケラれてしまいますが、テレ端では問題無く使えます。ただし、被写体がある程度近距離だとフォーカスが合わなくなってカメラ本体側をマクロモードに切り替えなければならなくなるケースもあるようです。要注意!

テレコンなし

テレコンあり


SL300Rからの改良点

 この実験を通じて発見したのですが、このM400Rは細かいところでSL300Rよりも良くなっているようです。

  • まずは、露出補正用にボタンが専用に設けられた点
  • 次に、マクロが使いやすくなった点
    SL300Rではマクロ撮影するのにいちいちシーンモードに入る必要があったのに比べ、
    M400Rは十字ボタンの下でマクロモード、無限遠モードが設定可能。

  • 撮影時、再生時にヒストグラムが表示され露出が確認できる点
    ヒストグラムは上記の露出補正ボタンを押しても、Dispボタンを数回押す
    ことでも表示可能です。

  • シャッター速度優先AEが追加された点
    AEモードがSL300Rではプログラムか2段階絞り優先かのどちらかしかなかったのに対して
    M400Rはシャッター速度優先AEと1/3EVステップで10段階の絞り優先AEが装備されました。

  • 設定切り替えで連写中でもAFを働かせることが可能になった点
    近づいたり遠ざかったりする被写体でもピンぼけすることなく撮影可能です。

などが挙げられます。

 あと、M400Rは高倍率ズーム機の特徴として光学ファインダがなく(SL300Rにもありませんが)代わりにEVFが装備されています。

 このファインダ、透過式なのか反射式なのかは定かではありませんが、約10万画素のモノクロ液晶をRGB三色のLEDかなにかで変わりばんこで照明することで30万画素相当のカラー表示をおこなっているようです。ですので、表示自体は最近の自分のメインマシンであるDiMAGE A200の23万画素液晶にも負けないほどの見やすさで、意外と悪くないです。

 ただ残念なのは、ファインダそのものの開口部が小さいため、私のように眼鏡を常時着用しているものにとっては屋外の明るい環境では外光がじゃまになってあまり覗き易くないファインダだというところです。



400万画素対決

 さて、私の手持ちのカメラの中には400万画素機はこれまで1台しかなく(厳密に言えば、友人のもとへ一台ドナドナしていくまである期間だけ同じカメラが2台ありましたが)、それは言うまでも無くニコン:クールピクス4500[欧州仕様]です。

 かたや、1/2.5型 原色系 400万画素CCD搭載機、かたや1/1.8型 補色系 400万画素CCD搭載機というところで非常に興味深いところです。とは言ってもかたや10倍ズームレンズ、かたや4倍ズームレンズということで条件が違いすぎるという嫌いはありますが、まぁ、そこはそれ、話の種にということで。

Finecam M400R

Coolpix 4500

シーン1

シーン1部分等倍(1)

シーン1部分等倍(2)

シーン2

シーン2部分等倍(1)

シーン2部分等倍(2)

 いかがです?

 流石に原色系フィルタCCDだけあって空の色などはM400Rの方が勝っているところもありますが、観覧車の細いワイヤの鮮明さとか、強い光が反射した部分の飛び具合、空や壁面にのったノイズや、ノイズによる輪郭の滲みとか、Coolpix4500と比べると画の端々に「余裕の無さ」が垣間見えるように、私には感じられました。

 ま、その代わりにCoolPixは動作がおっとりしていてM400Rに比べるとチャンスに弱いという点は否めません。今更京セラに1/1.8型 400万画素CCDとR-tuneエンジンを併せ持った新型10倍ズーム機の発売を望むべくもないでしょうから、要するに適材適所で使う側が賢く使い分けていくしかない、ということでしょうね。寂しいことですが。

 結局はニコンにしてもキヤノンにしても連写性能がしょぼいカメラしか出してくれていないのがいけないのですよね。一層の奮起を期待したいところです。

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